世界初のシュガーレスガム「トライデント」。
実は数々の面白CMを作っていた!今回は放送禁止も含めて一挙公開
トライデントガムとは・・・
「歯医者さんの意見を生かした 世界初のシュガーレスガム」
トライデント・シュガーレスガムのキャッチコピーである。
発売が1962年という事だから、今から50年以上前に販売開始された商品である。
これからは砂糖が入らないシュガーレスの商品が売れる時代がくると判断した企業の先見性はあり得ないレベルである。
そして、今ではありきたりな「歯医者さんの意見」という言葉を、その当時にキャッチコピーに入れたことにも驚きである。
歯の再石灰効果がうりのリカルデント・ガムが販売されるのが、それから30年後の事であるから、トライデントの凄さが垣間見れる。
「trident(トライデント)」の意味はTRY(挑戦)するdental(歯)という意味かと思っていた。
調べてみると本来の意味は「tri-(=三つの)」+「dent」で「三叉の戟(ほこ)」であり、海神ポセイドンが持っているフォークのような形をした武器のことであった。
またトライデントの名前の由来は一説によると、むし歯になる三つの要素(カイスの輪)からきているという話を見つけた。
三つの要素とは、砂糖・虫歯菌・歯質であり、この3つの要素が重なり合ったときに虫歯が発生するというものである。
なんか後付けのこじ付け感が匂ってくるが、真偽は不明である。
トライデントガムは驚きのCMを連発!
私が今回言いたいことは、トライデントガムの凄さではない。
私が言いたいのは「攻めのコマーシャル」の凄さである。
とにかく凄い!!
放送禁止から、今では放送不可であろうCMの数々である。
SNS全盛の今では、あっと言う間に炎上して闇に消えてしまうであろう。
今回は、そのコマーシャルを紹介。
その前に出演者(キャステンング)の紹介をしておこう。
上田馬之助、泉谷しげる、ぜんじろう、美保純、千堂あきほ、町野あかり(納豆風呂で放送中止)、 ゆうき哲也(ヤクザ役が多い)
どうでしょうか、このメンバー!
とても、ガムのコマーシャルに出るイメージのない面々である。
全てのCMが素晴らしいので、監督を探したがわからなかったのが残念である。
他の商品のCM作品も知りたいので、知っている方は連絡お願いします。
トライデントガムのYouTube動画の作品群
「踏み絵」編(上田馬之助 美保純)
ガムの踏み絵という前提条件がそもそもクレージーだが、どうしても踏めない上田馬之助が・・・
なぜ、この展開なのか、自社商品をこんな扱いしてようものなか。
さすがの一品!!
「ドリル」編(ぜんじろう ゆうき哲也)
最初はヤミ取引風に始まる。
最後は歯科用ドリル(ディスク付きエンジン)を口の中に入れて歯で破壊する。
鳥肌が立ちます!!
「カミカミ」編(上田馬之助 美保純 泉谷しげる)
こんな時代から失敗したCMを流して笑いを取るパターンがあったと感心した。
カミカミの上田が「お前の歯なんて、どうでもいいんだ」という凄いセリフを泉谷に放つ。
他にこのコンビでサラリーマン編がある!!
「落雷」編(上田馬之助 美保純)
「歯なんかどうでもいいでしょ」と言い放つ上田に天罰が当たる。
「バチ当たり」と言われながらカミナリの落雷で黒焦げになって倒れ込む。
他にヤクザ見逃し編、少女誘拐未遂編がある!!
「くさり咬み切り」編(町野あかり)
忍者が放つ鎖を歯で噛み砕くという動画。
他には缶詰を歯で開けるバージョンもある。
とにかく歯が強固である!!
放送禁止「納豆風呂」編(町野あかり)
納豆風呂は素人のYouTuberがやる動画を今では見るが、当時それをテレビCMで放送した。
案の定、クレームが殺到し数日で放送中止になった。
ほとんど目にされることはなかったことでしょう。
そんな幻の激レアCMを入手しました!!
納豆は本物80kgを使ったそうです。
納豆の粘りも本物です。
役者さんがお風呂に胸元まで入った後、スタッフ全員が納豆風呂の納豆をこね上げたそうです。
口の中の汚れを体を張って表現した力作です。
商品を食べると役者さんが一瞬で変化するという演出は、こんな時代からあったんですね。
【追加】読者からの情報提供によりますと、当初は納豆にモザイクはかかっていなかったそうです。
トライデントシュガーレスガムのCM15本一気に観る!!(以下をクリック)
最後に
ガムのコマーシャルというと、アイドルが出演し爽やかさを前面に出したものを想像する。
そこをあえて癖のある役者さんとタブーなテーマに挑戦したCMは、もっともっと評価されてもいいものと考えられる。
個人的な意見だが、私のツボにはストライクである。
6月4日「歯と口の健康週間」や11月3日「いい歯の日」等の歯科イベントには、ガムの試供品を提供してくれるモンデリーズ・ジャパンという会社の企業理念も素晴らしい。
攻めのCMがなくなったのは、今はSNS全盛の炎上時代だからしょうがないだろう。
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