日々の健康づくりに役立つ情報をお届けする「きょうの健康」(NHK Eテレ 毎週月~木曜日)でパッタッカーが紹介されました。
2024年10月14日 口の機能の衰え・オーラルフレイルに注意! 「これでチェック!あなたのお口」。
★はじめに★
秋は美味しい食べ物が豊富な季節。新米やきのこ、柿など、季節の味覚を楽しみたいものです。しかし、口の中の機能が衰えると、食事が楽しめなくなるばかりか、健康にも悪影響を及ぼします。その状態は「オーラルフレイル」と呼ばれ、加齢に伴う口や喉の働きの低下を指します。
オーラルフレイルになると、食事を楽しめないだけでなく、必要な栄養が不足し、さらには声が出しにくくなることもあります。これにより、日常生活での不便が増え、要介護状態に陥るリスクや死亡率も高まるのです。ですが、オーラルフレイルは早期に気づき、適切な対策をとることで予防可能です。この記事では、その予防策や具体的なチェック方法を解説していきます。
★オーラルフレイルとは★
「フレイル」という言葉はご存じでしょうか? フレイルとは、健康と要介護の中間の状態を指し、加齢による身体機能や心の衰えを表します。中でも「オーラルフレイル」は、口や喉の機能が衰えることで、噛む力や飲み込む力、話す力が低下することを指します。
日本の大規模な研究では、オーラルフレイルを持つ人は、そうでない人に比べて身体機能の衰えや筋肉量の減少(サルコペニア)になるリスクが2倍以上であることが報告されています。また、4年後には要介護状態になるリスクや死亡率が2倍以上に増えることもわかっています。そのため、オーラルフレイルの予防は健康寿命を延ばす上で非常に重要です。
★オーラルフレイルチェック★
自分の状態を把握するために役立つのが、オーラルフレイルのセルフチェック「OF-5」です。これは、日本の老年歯科医学会、老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の3学会が合同で発表した基準です。このチェック項目は以下の通りです:
1、自分の歯は19本以下ですか?
インプラントや入れ歯を除き、残っている天然歯の本数を数えます。
2.、半年前と比べて硬いものが食べにくくなりましたか?
例えば、サキイカやタクアンなどの硬い食品が食べづらく感じることはありませんか?昔は簡単に噛めていたものが、今は噛みにくく感じたら要注意です。
3、 お茶や汁物でむせることがありますか?
食事中にむせる回数が増えていないか、確認しましょう。
4、 口の乾きが気になりますか?
口の乾燥は唾液の分泌が減少しているサインです。唾液は口の中を健康に保つ重要な役割を果たしています。
5、 普段の会話で言葉をはっきり発音できないことがありますか?
会話中に何度も聞き返されるようなことが増えた場合、発音に問題が生じているかもしれません。
このうち、2つ以上に該当する場合はオーラルフレイルの可能性があるため、積極的に対策を取ることをお勧めします。
★スマートフォンアプリでのチェック★
最近では、スマートフォンを使って簡単にオーラルフレイルをチェックするアプリも登場しています。例えば、「パ」「タ」「カ」という音をそれぞれ10秒間に何回発音できるかを測定する方法があります。1秒あたり6回未満の場合、話す力が低下している可能性があります。
写真はパッタカーに挑戦する佐藤 龍文(さとう りゅうぶん)アナウンサー。
このようなアプリを活用することで、普段意識しづらい話す力や発音の精度を客観的に把握でき、早期の対策に役立ちます。
★パタッカーとは
口腔機能測定を無料・簡単・正確に実現したAndroidアプリです。ただ単にスタートボタンを押すだけで測定ができます。オーラルディアドコキネシス アプリ。口腔機能訓練としても活用できます。
ぜひ、オーラルフレイル予防にダウンロードしてご活用ください。
▼パタカ測定アプリ「パタッカー」
★その他の類似アプリ
▼パタカマスター(口腔機能訓練)
オーラルフレイル予防アプリ。
ランダムに生成される3文字の無意味音音節連鎖発音訓練。
三々七拍子に合わせてレベル3までのパタカ発声。
▼大工のパタ蔵(口腔機能トレーニング)
オーラルフレイル予防アプリ。パ・タ・カを発声して流れてくる釘を打ち突けろ!
介護予防・お口の衰えの改善のため毎日の訓練が効果的です。
▼ピロピロ・チャレンジ(ピロピロ笛)呼吸訓練アプリ
笛のおもちゃ「ぴろぴろ笛」は、別名「拭き戻し」「ピーヒャラ笛」とも呼ばれます。
ダイエット、リハビリ、呼吸訓練、パタカ体操などの効果で再認識されています。
▼パタカ相撲(口腔機能トレーニング)
オーラルフレイル予防アプリ。
昔懐かしい紙相撲を発声によるアプリで再現。
関脇、大関、横綱を倒すことができる!!
▼パタカの卵(口腔機能トレーニング)
オーラルフレイル予防アプリ。パ・タ・カを発声して卵を割ります!
介護予防・お口の衰えの改善のため毎日の訓練が効果的です。
★口の中の動きと誤嚥★
食べ物を噛んで飲み込むという動作は、複雑なプロセスです。食べ物は口の中で小さく砕かれ、適切なタイミングで喉を通過して食道へと運ばれます。さらに、鼻への逆流を防ぐために口蓋垂が動き、気管への誤入を防ぐために喉頭蓋が閉じます。この一連の動作はわずか0.5秒以内で行われる高度な連携プレーです。
しかし、加齢によってこの連携が乱れると、むせたり、誤嚥(ごえん)が生じます。誤嚥そのものは防御反応ですが、頻繁に起こる場合は注意が必要です。誤嚥性肺炎に発展するリスクもあり、食べる力や健康全般に深刻な影響を及ぼすことがあります。
★話す力の低下★
オーラルフレイルは「話す力」にも影響を与えます。発音が不明瞭になることで、人との会話が億劫になり、外出や人付き合いが減ってしまうことも。こうしたコミュニケーションの減少は、社会的な孤立を招き、認知機能の低下にまでつながる恐れがあります。
話す力の低下を防ぐためには、唇や舌の動きを鍛えるトレーニングや、適度な会話を日常的に続けることが重要です。家族や友人との交流を積極的に楽しみましょう。
★まとめ★
オーラルフレイルは、加齢とともに自然に進行しますが、適切なセルフケアと早期の対策で予防することが可能です。歯の本数や発音の精度、食べる力など、些細な変化に気づいた時点で対応することが健康維持のカギとなります。
特に食事を楽しむ力と会話を続ける力は、生活の質を高め、健康寿命を延ばす上で欠かせません。スマートフォンアプリを活用し、定期的に自分の状態を確認することで、将来のリスクを減らしましょう。
年齢に関係なく、いつからでも始められるオーラルフレイルの予防。毎日の生活の中で少しずつ意識を高め、健康的で豊かな暮らしを維持していきましょう。
★関連リンク★
(1)NHK「今日の健康」 https://www.nhk.jp/p/kyonokenko/ts/83KL2X1J32/
(2)平野 浩彦 https://w.wiki/Bbff
(3)日本老年歯科医学会 https://www.gerodontology.jp/
(4)日本老年医学会 https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/
(5)日本サルコペニア・ フレイル学会 https://www.jasf.jp/
(6)日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/
(7)口腔支援ネットワーク https://qr.paps.jp/scxsn
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