歯をむき出しにした謎のフィギア。
今回はこの謎の調査報告。
このフィギアは何だ!
歯をむき出しにしたフィギュアが2体ある。
いつ、買ったのかを思い出せない。
なぜ、いくらで、どこで、このフィギュアを買ったのかも、まったく思い出せない。
これはスヌーピーで有名なチャーリー・ブラウンが、歯をむき出しにしているデザインだろうということは予想できる。
非常に面白いアイデアで私好みなので、おそらく一目ぼれしてどこかで衝動買いしたものだろう。
一時期、歯科医院の待合室に置いていたことは覚えている。
あまりの人気で、子供たちが面白がって触るので、ひとつが首から折れてしまった。
それ以降は戸棚にしまい、すっかり忘れて今に至っていた。
最近ネットを見て驚いた。
その値段が恐ろしく高額で、なんと250、000円以上で取引されているものもあった。
紙のポスターですら150,000円を超える。
いったい、これは何なのだ!今回は、この奇妙なデザイン・フィギアのレポートです。
SNOOPY'S Charlie Brown
見ての通り、皆さんご存知のスヌーピーに出てくるチャーリー・ブラウンが原型。
その正式名称はロン・イングリッシュ(Ron English)デザインのチャーリー・グリン(Charlie Grin)だそうだ。
Grinは「にやにや」という意味なので、意味としては「にやけたチャーリー」という意味だろう。
骨までむき出しの状態で笑っている状態は、にやにやを通り越していると感じるのは自分だけか。
いろいろなバージョンが存在するが、基本的にひとつのデザインで100体から400体作られる限定品で、アメリカでの販売は開始後10分で完売されたものらしい。
そのため、日本にはほぼ回ってこなかった品が、我が家には2体存在する。
ひとつは限定100体のフィギアであり、もう一方は300体限定販売である。
販売されている色は、ブラック、イエロー、アクア、ピンク、オレンジが基本系であり、オールブラックや歯がゴールドのもの、光るもの、1m20cmの巨大サイズのものまで存在する。
しかもどれもが限定販売のため、最初から収集家を対象とした商品と予想される。
足の裏には、2体とも「Made By Monsters」の刻印がある。
ただし、片方は「chapel of DAWN」のマークがあるが、もう片方は見当たらない。
これが何を意味しているか調べてみたがわからなかった。
チャーリー・グリン(Charlie Grin)は誰が作った?
これを作ったのは、ニューヨークを拠点に多彩な活動が認められている画家、ストリート芸術家であるロン・イングリッシュ(Ron English)である。
彼はよく言えばユニーク、別な言い方をすればクレージといえる。
芸術家になったジョーカーかもしれない。
日本でいう野性爆弾のくっきー!のイメージである。
見た目も気のせいか似ている気がする。
強烈なイメージが印象に残る作品が多く、路上、美術館、映画館、本、テレビ、アルバムジャケットなど多くの物を手掛け、その才能を世界に知らしめている。
また、ポップとプロパガンダを組み合わせた「POPaganda時代」という新語を造り、人の度肝を抜く技術や工夫に富んだ色使いが特徴的な作品を生み出しています。
Tシャツなども通販で買う事もできる。
その中でも、ガイコツのフィギュア、胸にミッキーマウスの顔をのせた裸のマリリンモンロー、太りすぎのファストフードのマスコットなどは有名である。
キャラクター性の強いキャラ・人をオマージュしたものだけでなく、実際の政治などで活躍した人間をオマージュしたものもあり、アメリカ16代、44代大統領の顔を融合させたAbraham Obama(アブラハム・オバマ)は、世の注目を集めた。
GRINシリーズ
彼の作品は今回ご紹介する、チャーリー・ブラウンのようなフィギュアになっているものだけでなく、イラストのみの作品(フィギュアになっていない作品)も含めるとかなりの数が存在する。
有名なところでは、以下がある。
スヌーピー、ボビー(ビッグボーイ)、ドナルド(マクドナルド)、ストームトルーパー(スターウォーズ) 、ミッキー・マウス、スマイル、ポパイ、フレディ(FUNKO社のキャラクター)、スティッチ、バートシンプソン(ザシンプソンズ)、クラスティー(ザシンプソンズ)、ジョーカー、テレタビーズ、スポンジボブ、スーパーサイズミー
日本のキャラクターもデザインされている。
ペコちゃん(不二家)、ドラえもん、キティちゃん、マリオ・ブラザーズ、鉄腕アトム、リュウ(ストリートファイター)・ブランカ(ストリートファイター)、ガイル(ストリートファイター)などです。
基本的に、世界的に見ても知名度が高いキャラクターがもととなっている作品がほとんどである。
彼の作風には賛否両論ありますが、一部のファンから厚い支持を受けていることは間違いない。
最後に
歯の拡大写真である。
薄黒いのは汚れではなく、リアル感を出すためか最初からこうなっていた。
もちろん拭いても取れない。
もう少し、歯の形は解剖学的に正確に作って欲しかったが、親知らず(智歯・第三大臼歯)が左だけ上下2本だけあるところが泣かせる。
未開封の商品が、ヤフオク、メルカリ、amazon、楽天などで普通に見つかるので、最近は日本にもかなりの量が流通しているものと予想される。
私が買った時の値段は覚えていないので、プレミアがついているのかはわからない。
限定品と言っても人気にはピンからキリがあるのだろう。
シカイダーマン:バージョンもロン・イングリッシュに作って欲しいが、無理でしょうから自分で合成してみた。
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