【Android無料アプリ】口腔機能チェックアプリ「パタッカー」(パタカ測定)
- 2020年10月15日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年5月24日
「パ」「タ」「カ」を10 秒間に何回言えますか?スマホで簡単、自動測定!
「体の健康はまず、お口から」
お口の機能を10秒でチェックできる「パタッカー」
ご高齢の方は、お口の機能が低下する傾向にあります。
歯の本数が減って食べ物が噛みにくくなることはもちろん、唇や舌の動きが悪くなり、言葉を上手く発せない(発音障害)、食べ物がお口からこぼれる、飲み込みにくい(摂食嚥下障害)といった症状に悩まされる方が非常に多いです。
これを専門的には「口腔機能低下症」と呼びます。
そんなお口の機能を簡易的に評価する方法として「パタカ測定(パタカテスト)」というものがあります。
パタカ測定とは?
パタカ測定とは、文字通りカタカナの「パ」「タ」「カ」を発することで、お口の機能をチェックする方法です。
「パ」「タ」「カ」をそれぞれ10秒ずつ連続して発音する検査で、唇や舌がどれだけ上手に動かせるかをかんたんに評価することができます。
口腔機能測定アプリ「パタッカー」を使うことで、誰でも気軽にお口の機能を調べられます。
口腔機能訓練訓練には「口腔体操」「健口体操」「パタカラ体操」「咀嚼体操」「あいうべ体操」などいろいろな種類があります。
毎日訓練することにより、パタカ測定の効果を出しましょう。
なぜ「パ」「タ」「カ」なのか
パタッカーの検査方法を聞いて、おそらく誰もが「なぜパタカなのか?」と疑問に思うことでしょう。
実はこの検査は「オーラルディアドコキネシス」という正式な名称のある評価法で、研究論文なども発表されています。
歯科だけでなく、介護の現場でも活用されている信頼性の高いものであり、一つひとつに大切な意味があります。
「パ」は唇を開けたり、閉じたりする機能を測るために、発音してもらいます。
食べ物を口に入れて保持する、あるいはそしゃくする際に役立つ機能です。
「タ」を発音してもらうと、舌の前方部分を上に挙げる機能を測ることができます。
これもそしゃくに役立つ機能です。
最後に「カ」に関しては、舌の付け根の部分を上に引き上げる機能を測定することが可能です。
これは食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)機能を評価できます。
つまり、パタカと発音してもらうだけで、食べ物を口に入れてから飲み込むまでの動作を調べることができるのです。
口腔機能低下症
お口の衰えオーラルフレイルはよく聞く言葉ですが、「口腔機能低下症」は検査に基づいた摂食嚥下等が衰えた疾患名になります。
口腔の機能が複合的に低下している疾患のため、検査は多岐にわたります。
以下の7つの口腔機能精密検査から3つが該当した場合に口腔機能低下症という病名が付けられます。
① 口腔衛生状態不良の検査 ② 口腔乾燥の検査(口腔粘膜湿潤度・唾液量) ③ 咬合力低下の検査(咬合圧検査・ 残存歯数) ④ 舌口唇運動機能低下の検査 ⑤ 低舌圧の検査 ⑥ 咀嚼機能低下の検査(咀嚼能力検査・咀嚼能率スコア法) ⑦ 嚥下機能低下の検査(嚥下スクリーニング検査(EAT-10)・自記式質問票(聖隷式嚥下質問紙))
パタッカーの結果はあくまで参考程度に
パタッカーは、お口の機能をたったの10秒で測ることができる素晴らしいアプリですが、その結果はあくまで参考程度にとどめておいてください。
正確な診断はかかりつけの歯医者さんに任せましょう。
また、パタッカーを使って口腔機能を測定する際には、無理をしないことが大切です。
まとめ
このように、お口の機能をかんたんに調べることができるパタッカーは、ご高齢の方の健康状態を知る上で非常に有用です。
アプリをダウンロードするだけなので、介護の現場でも積極的に活用することをおすすめします。
使い方
(1)パ・タ・カのボタンを一つクリック
(2)測定開始ボタンを押すと4秒後にスタート
(3)10秒間、その言葉を出来るだけ早く反復
(4)途中で息継ぎをしても問題ありません
(5)判定レベル調整機能追加
(6)あくまでも参考としてご利用ください
(7)正確な測定や診断は、かかりつけの歯科医院にご相談ください
パタカ測定判定機能を追加
(発声してもカウントされない場合)数値を下げて下さい。
(ノイズがカウントされる場合)数値を上げて下さい。
正常測定時は測定グラフが赤に変わります。
「パタカ測定」参考値
一般の平均測定値
「パ」 6.4回/秒
「タ」 6.1回/秒
「カ」 5.7回/秒
健常値 いずれも4回/秒以上
ความคิดเห็น