「8020達成チャート」は無料・簡単に出来るという報告
厚生労働省ホームページからデータを無料でダウンロード!そして5分で簡単グラフ化!「8020達成チャート」(パーセンタイル)の作り方の報告です。最後にはおまけで「肥満チェックシート」を掲載しました。
5分で「8020達成チャート」を自作する
自分は果たして、一生自分の歯で食べられるのだろうか」
こんな疑問を持ったことがあるかもしれない。歯科医師をやっていると、抜歯の診断をすると患者さんからため息をつかれることもたまにある。8020(80歳で20本の歯)を達成できるかどうかは、人生の大きなテーマと言える。
誰だって、好きなものを年をとっても食べたいと思う気持ちを持っている。
そんな8020が達成できるかどうかを知るためのチャートは、世の中にはたくさん存在する。
患者さんに毎日の歯みがきを頑張ってもらうには、このチャートは必殺アイテムである。
しかし、やっぱりオリジナルのチャートが欲しい。理由はいろいろある。
(1)データが古いものが多い
(2)制作者に連絡して、使用許可をもらうのが面倒
(3)拡大に耐える高画質が欲しい
(4)デザインを自分好みにしたい
(5)パーセンタイルという単語が表記されていると説明が複雑になる
一応念のために言っておきますが、私はパーセンタイルは知らないわけではありません。パーセンタイルとは、データを大きい順にならべて、小さい方から何番目かという指標です。たとえば、学校試験の結果を成績順に並べて下から何番目かという数字である。
・・・・ゥ~ン、やっぱりこの説明は患者さんにはスルーしたほうが良いかな(私見)。
そんなこんなで、自分で「8020達成チャート」を製作してみることにした。
結論はあっけなく5分もかからず、無料でできてしまった。
8020達成シート制作方法(パーセンタイル)の説明です。
あまりにも簡単すぎるので、この説明を読む時間の方がかかるかもしれない。
(1)googleで「歯科疾患実態調査 厚生労働省」を検索
(2)「調査の結果」の「統計表一覧」をクリック
(3)最新の「歯科疾患実態調査」のデータをダウンロード ここまでで1分!
(4)データをExcelで開く。
(5)表Ⅲ-5-5「1人平均現在歯数およびパーセンタイル値、年齢階級別(5歳以上・永久歯)」を開く
(6)必要範囲を選択しグラフ化。(Excelが勝手に「おすすめグラフ」で教えてくれる) 終了!!
いかがでしたでしょうか。パソコンに慣れている人なら、3分を切るかもしれません。
後はお好みでデザインを編集してみて下さい。
歯科疾患実態調査は、私は過去に3回ほど参加しました。独自の判定方法と徹底したキャリブレーションの研修を受けた記憶があります。基本的に5年ごとにおこなわれる、全国から抽出された国民を対象とした国の調査統計(厚生労働省)としておこなわれるのが歯科疾患統計調査です。
国の統計に参加という事で、当時は緊張しながらやっていました。
パソコンが苦手な人が歯の将来残存歯数を知るには?
自分はアナログ派という皆様方のために、簡単に8020が達成できるかわかる「8020チェックシート」を作ってみました。
以前私が考案しました、自分の肥満度もわかる「肥満チェックシート」の改良版です。使い方は同じです。
肥満のデータはBMI([体重(kg)]÷[身長(m)の2乗])から計算してあります。
ぜひ、下記からダウンロードして使ってみて下さい。
パソコンが得意な人へ
今回の「8020達成チャート」が物足りないという方々に、「口腔年齢判定Excel」近々公開いたします。
今回の歯科疾患実態調査のデータをもとに四次関数を使います。残存歯数から自分のお口の中が今何歳相当かを計算する方法です。
よろしくお願いいたします。
Comments