オーラルフレイル予防アプリ。ランダムに生成される3文字の無意味音音節連鎖発音訓練。
三々七拍子に合わせてレベル3までのパタカ発声。一生自分の歯で食べましょう。
お口の機能をトレーニングできる「パタカマスター」
私たちが食べものを噛む、飲み込む、言葉をしゃべる際には、お口周りの器官が複雑に連携しています。
とくに重要なのが舌や口腔周囲の筋肉で、年齢を重ねるとそれらが衰えていってしまいます。
その結果として、食べ物を噛みにくい、飲み込みにくい、言葉をしゃべりにくい、といった症状に悩まされるようになります。
そこでおすすめしたいのが「パタカマスター」です。
パタカマスターとは?
パタカマスターとは、お口の機能をトレーニングするスマホ用のアプリです。
同じような名称のアプリに「パタッカー」というものがありますが、そちらはお口の機能をチェックするのが目的です。
パタッカーで、口腔機能の低下が認められた場合に、パタカマスターを使うのが良いでしょう。
そこで気になるのが「パタカ」という言葉ですよね。
口腔機能訓練
体のラジオ体操と同じようにお口の訓練には「口腔体操」「健口体操」「パタカ体操」「パタカラ体操」「咀嚼体操」などいろいろな種類があります。
その訓練の目的はどれも同じで ①咀嚼に関わる舌・口唇の運動訓練 ②舌・口唇を素早く巧みに動かせるようにする訓練 ③舌・口唇を強くし持久力を付ける訓練 の主に3つとなります。
パタカとは?
パタカという名前は、検査の際に「パ」「タ」「カ」と発音することに由来しています。
正式には「オーラルディアドコキネシス」と呼ばれる検査法で、研究論文などもたくさん発表されています。
そんな「パ」「タ」「カ」をスムーズに発音できない場合は、口腔機能の低下が疑われることから、パタカマスターによる訓練が必要となります。
無意味音音節連鎖発音訓訓練とは?
通常訓練には3個の無意味音を組み合わせることによってトレーニングします。
その発音する音は目的により3つのグループに分かれます。
①口唇の開け閉めで唇を訓練する「パ行」「バ行」「マ行」
②舌の先端を発音に使う訓練「タ行」「ダ行」「ナ行」
③舌の後方(付け根)を訓練する「カ行」「ガ行」
これらの音を組み合わせる事で口腔機能訓練を行います。
難易度を3段階に変えられる
パタカマスターは、レベルが3段階に分かれています。
最初は、レベル1から始めるのがおすすめです。
3音とも唇と舌の動きが同じなので、発声しやすいです。
慣れてきたらレベルを上げていきましょう。
レベル3になると、3音とも唇と舌の動きが異なるため、かなりの巧緻性が求められます。
それがスムーズに行えるような状態を常に保ち続けましょう。
口腔機能トレーニングは、筋トレとほぼ同じなので習慣化することが大切です。
レベル1 3音とも唇・舌の動きが同じ
レベル2 2音が唇・舌の動きが同じ
レベル3 すべて唇。舌の動きが異なる
パタカマスターの使い方
このアプリは無意味音を自動でランダムに作成されるため、手間なく飽きずに続けられます。
また、三々七拍子に合わせて発生するため、リズミカルに楽しく無理なく訓練できます。
パタカマスターは、以下の手順に従って使いましょう。
① スタートボタンを押す ⇒ ランダムに3文字表示される
② 表示された文字を三々七拍子に合わせて2回発声する
③ これを10セット繰り返す
パタカマスターの使い方は極めてシンプルなのですが、文字にすると少しわかりにくいところもあるかもしれませんね。
アプリをダウンロードして、実際に起動してみると、すんなり使いこなすことができますよ。
“百聞は一見に如かず”です。
まとめ
このように、パタカマスターを使えばお口周りの機能を正常に保つことができます。
年を重ねて飲み込みにくさやしゃべりにくさを感じている人は、是非とも活用していきましょう。
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