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【Youtube動画Followup】フッ素(フッ化物)(歯科用語解説)

Youtube動画をより詳しく解説・説明しフォローアップします。

ダッペン・グラス博士(別名:歯の博士)

(Youtube動画より)

「フッ素は虫歯の発生を防ぐ効果があるんじゃ。

主に3つの効果。ひとつ目は虫歯菌の活動を抑えること。

2つ目は溶けた歯の表面の修復、すなわち、歯の石灰化の促進じゃ。

最後の3つ目は、歯を強化するなどの効果があるんじゃよ。」

歯科で使われる「フッ素」とは??


フッ素という言葉を聞いたことがありますか?


テレビをみているとき、口腔ケア用品のコマーシャルやラジオで聞いたことがあるという方、またはドラックストアで口腔ケア用品を選ぶ際にパンフレットやポスターで見たことがあるという方もいらっしゃるかと思います。


歯科医院においてお子様の処置の1つでフッ素塗布をしたことがある方もいらっしゃると思います。


このようによく耳にする、よく目にするフッ素ですが、フッ素の正式名称は「フッ化物」と呼ばれています。


今回はこの「フッ化物」についてふれていきたいと思います。


「フッ化物」はどのような効果があるの?


虫歯を予防する効果があると言われています。


虫歯は歯の表面のエナメル質という組織が、食べカスや磨き残しに集まって増えてしまった虫歯菌(ミュータンスレンサ球菌)が発生させる酸によって溶かされてしまうことによって始まります。


この状態は初期虫歯と呼ばれています。

【歯科用語解説】フッ素(フッ化物)⑥

初期虫歯は歯の表面のエナメル質が溶けたことにより粗造になってザラザラしていて、見た目は白く濁っています。


そのまま虫歯が進むと歯に穴があいてしまいだんだん痛みなども感じるようになり治療が必要になります。


初期虫歯の段階で「フッ化物」を使用することによって、初期虫歯部分の柔らかくなってしまったエナメル質の結晶を硬い組織にする(=再石灰化)働きが期待できると言われています。

【歯科用語解説】フッ素(フッ化物)①

じつは生えたての乳歯や生えたての永久歯もエナメル質の結晶がまだやわらかいため、「フッ化物」を使用することでエナメル質を硬くする(=石灰化)働きが期待できると言われていています。

【歯科用語解説】フッ素(フッ化物)②

また、食べカスや磨き残しの中で増える虫歯菌の活動を抑える働きがあると言われています。

【歯科用語解説】フッ素(フッ化物)③

普段から「フッ化物」を使用することで虫歯菌が酸を発生させることが難しくなり、その結果虫歯のリスクを減らせることができるといわれています。


このように、主に初期虫歯になってしまった歯や生えたての歯を硬くする手助けをしたり、初期虫歯になる前の段階で普段から使用することで虫歯を防ぐ効果が期待できます。

「フッ化物」はどのように使うの?


使い方としては2通りあります。


ご自身で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアです。


①「フッ化物」のセルフケア


セルフケアとはご自宅や職場などで自分自身でお口の中をケアすることです。


毎日、毎食後行っている歯みがきはセルフケアになります。


歯みがきの際に市販されているの歯磨き剤や洗口液を使用することがあると思います。


市販されている歯みがき剤や口腔ケア用品の中にもフッ化物が入っている商品があります。



毎日歯みがきをしながらフッ化物を取り入れ、再石灰化と虫歯菌の活動を抑制することが出来ます。


市販されているものは配合されているフッ化物の量が少量のため、毎日の歯みがきで使用しても問題ないといわれています。


フッ化物入りの歯みがき剤を使用して歯みがきしたあと、ブクブク何度もゆすぐよりは少量のお水でサッとゆすぐほうが、お口の中に必要な量のフッ化物が残るので効果を得ることが出来やすいようです。


ブクブクうがいが出来るようになったお子様〜ご高齢の方まで、幅広い年齢層でセルクケアは可能です。

②「フッ化物」のプロフェッショナルケア


プロフェッショナルケアとは、歯科医院で資格を持った歯科医師や歯科衛生士にフッ化物塗布をしてもらう処置のことです。


歯科医院で行うので、セルフケアとは違い頻度としては3ヶ月に1度・半年に1度などになります。


検診のタイミングで生えたての歯があったり、初期虫歯になってしまっている歯に行うことが多いです。


歯科医院で取り扱うフッ化物は市販の商品にくらべると高濃度のものになります。


高濃度のフッ化物をピンポイントで使用することにより、よりフッ化物の効果を期待することができます。


フッ化物の塗り方は医院によっても患者さんの年齢によっても様々です。


歯ブラシで歯に塗っていく方法、綿球で歯に塗っていく方法、フッ化物を塗ったマウスピースを患者さんに咬んでもらう方法、電気を流す方法などがあります。


フッ化物を塗る処置の後に30分前後、効果をより高めるために飲食を控えてもらうこともあります。


「フッ化物」配合の口腔ケア商品


「フッ化物」が配合されている口腔ケアの種類はたくさんあります。


(1)フッ化物配合歯みがき粉


(2)フッ化物配合歯みがきジェル


(3)フッ化物配合スプレーなどです。


味の種類もたくさんありますので、いろいろと試して使ってみながらお子様のお気に入りを見つけるのも楽しいですね。


何種類か揃えておいてその日の気分でチョイスするのもいいですね。


どのような商品がご自身に合っているのか、使い方のポイントなど歯科医院で相談してみましょう!

【歯科用語解説】フッ素(フッ化物)⑤


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