【Youtube動画Followup】染め出し剤(歯科用語解説)
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【Youtube動画Followup】染め出し剤(歯科用語解説)

Youtube動画をより詳しく解説・説明しフォローアップします。

ダッペン・グラス博士(別名:歯の博士)

(Youtube動画より)

「歯の汚れは目で見てもわかりづらいんじゃ。

そこで使うのが『染め出し剤』なんじゃな。

赤く染まった所が歯が汚れている場所なんじゃよ。

歯磨きの後にこれを使えば、自分の磨き残しの場所をチェック

できるんじゃ。

自分の癖を見つける事が虫歯予防には大変重要なんじゃよ

皆さんは『染め出し剤』を使用したことはありますか?


歯科医院でやったことがある、小学生のときに学校でやったことがある、お家でやっているなど、経験がある方も多いと思います。


しかし、1度もやったことが無いしそもそも『染め出し剤』がどのようなものか知らないな〜という方もいらっしゃると思います。


今回は『染め出し剤』についてどのようなものなのか、わかりやすく紹介していきたいとおもいます。


『染め出し剤』を使うとどうなるの?


『染め出し剤』と呼ばれているお薬を歯に塗ることで、その歯に付いている汚れに色をつけることが出来ます。


色は赤や青などのハッキリとした色が付きますので、どこに汚れが溜まっているかが一目瞭然になります。


歯につく汚れは白い色のものが多く、歯の色と似ているため一見するとわかりにくいのですが、『染め出し剤』を使用することで汚れがとてもわかりやすくなります。

【歯科用語解説】染め出し剤④

『染め出し剤』は1日の中でどのタイミングで使うの?


①歯みがき前に使用する方法


②歯みがき後に使用する方法


大きくこの2つの方法があります。


①染め出し剤を歯みがき前に使用する方法


まず、①の歯みがき前に使用する方法について説明します。


歯みがき前のお口の中は汚れがたくさんありますよね。


その汚れに『染め出し剤』を使用して色を付けることになるので、全体的に色が付きます。


色が染まったところには汚れが付着しているところなので、鏡を見ながら歯についた色を落とすように歯みがきをします。


そうすることで、メリットとしては1度の歯みがきで効率良く多くの汚れを除去することが出来ます。


ただデメリットもあり、汚れが何層にもなって積み重なっている場合、汚れの1番外側の層にしか色が付かないことです。


なので歯みがきをして1番外側の層に付いた汚れを除去して赤色の部分が無くなったとしても、まだ汚れの層が残っていることがあるので注意が必要です。

②染め出し剤を歯みがき後に使用する方法


次に②の歯みがき後に使用する方法について説明していきます。


歯みがきの後に『染め出し剤』を使用することで、直前に行った歯みがきでは落としきれなかった汚れの部分(=みがき残し)に色がつきます。


一方、キレイに磨けている部分には全く色は付きません。


歯みがき後に『染め出し剤』を使用することのメリットは、自分自身の歯みがきの得意なところと苦手なところがわかりやすいというところです。


歯みがきが得意なところは、日頃から汚れも除去されやすくて虫歯になるリスクが小さいです。


歯みがきが苦手なところは、『染め出し剤』を使用しなければ気づくことが出来ませんので普段から汚れが残りやすいですよね。


その部分は結果としては虫歯になるリ


スクが大きくなります。


また『染め出し剤』を1度だけではなく定期的に何度も使用していくことで、自分自身で歯みがきが苦手な部分を認識しやすくなります。


自分で認識することで歯ブラシの種類や動かし方・歯みがきをする時間の長さ・歯間ブラシやフロスなどの補助的な道具の使い方などを改善するきっかけになりますので、もっとお口の中をキレイに清潔に保てるようになります。


①の方法に比べると②の『染め出し剤』を歯みがき後に使用するほうが、後々の虫歯予防に効果があります。

【歯科用語解説】染め出し剤①

『染め出し剤』にはどんな種類があるの?


液体やジェル状、錠剤などいろいろな形態のものがあります。


①液体タイプの染め出し剤


液体タイプの『染め出し剤』は一般的に市販されているので手に入りやすいです。


使い方は液体を希釈してブクブクうがいをし、歯の汚れに色を付ける方法。


または綿棒などに少し液体を浸して、その綿棒で歯を撫でて歯の汚れに色を付ける方法があります。

希釈する必要の無い、あらかじめうがいする用に作られている洗口液タイプもあります。


液体タイプはとても使い勝手が良いことと、味もいちご味など使いやすいように工夫されていますのでお家での染め出しに適していると思います。


お子様に使用するときも本人にブクブクとお口をゆすいでもらうだけなので、うがいが出来る年齢になったら1人でも取り扱いやすいと思います。


ただ、液体の色は真っ赤なものが多いですが、歯に付くときには少し薄く色づくので歯と歯肉の境目などの汚れは見落としがちになってしまうこともあります。

【歯科用語解説】染め出し剤③

②ジェル状タイプの染め出し剤


ジェル状タイプのものは、液体タイプと同様に綿棒などで歯に塗っていってうがいをし、色が付いている部分を確認します。


歯に付く色もかなり濃い色ですので、間違って洋服についてしまわないように十分注意が必要です。


歯科医院で使用することが多いのはこちらのジェルタイプかなと思います。


汚れの状態によって赤色に染まるだけではなく、青色にも染まるツートーンカラータイプもあります。


比較的新しい汚れは赤色、2日程度より長い期間歯に付着している汚れには青色に反応します。


ツートーンカラータイプを使用することによって、毎日歯みがきをしているはずなのに数日間も汚れが残っているところがあることに気がつくことができます。

③錠剤タイプの染め出し剤


錠剤タイプは、小さな錠剤をお口の中に含み、数十回粉々になるまで咬んだあとに舌をお口の中全体に動かし上の歯や下の歯、前歯や奥歯まで全体に行き渡るように歯を舐めて薬液を塗っていき、最後にお口の外に吐き出します。


錠剤タイプは1つ1つの錠剤が個包装になっているため、持ち運ぶのに便利です。


また持ち運ぶ際に周りを汚してしまう心配がありません。


そのため、学校などの集団での歯みがき指導に使用するのにとても便利です。


ただ味の好みがとても分かれるのが特徴です。


苦手な方は匂いを嗅ぐだけでも不快に感じるかもしれません。


『染め出し剤』を活用してみがき残しを減らし、お口の中を清潔に保ち、虫歯予防をしましょう!

【歯科用語解説】染め出し剤②

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