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(Youtube動画より)
「11月8日は「いい歯の日」じゃ。「歯の大切さ」や「お口の健康の大切さ」を伝えるイベントが全国で盛りだくさんじゃぞ。ほかにも6月4日からの一週間は「歯・口の健康週間」じゃ。
まだまだ、歯に関した記念日はたくさんあるぞ。いろいろと調べてみてはどうじゃ」
11月8日は「いい歯の日」です!
いい歯の日についてご存知ですか?
「118(いい歯)」の語呂合わせにちなんで、11月8日を「いい歯の日」と呼んでいます。
このいい歯の日は1993年(平成5年)より日本歯科医師会が制定したものです。
歯科保健啓発事業として、他に6月4日からの一週間の「歯と口の健康週間」という大きなイベントがあります。

「いい歯の日」の目的とは?
日本歯科医師会では、厚生労働省とともに「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」を推進しています。
「8020運動」とは「80歳になっても自分の歯を20本以上保ちましょう!」というもので、生涯自分の歯でおいしく食事をとれるようにすることを目的としています。
その「8020運動」の一環として、「いい歯の日」は誕生しました!
各地区でおこなわれる様々なイベント
「いいはの日」は全国で様々なイベントが行われます。
都道府県単位でおこなわれる都道府県歯科医師会主催の物から、身近な郡市区歯科医師会主催のものまであります。
歯科保健啓発のためにいい歯の日のイベントはいろいろ工夫がこなされます。
講演会はもとより県民表彰、笑顔写真コンテスト、歯と口の健康に関する図画・ポスターコンクール、川柳コンクールなどの各種表彰がおこなわれます。
また参加型の無料歯科健診、唾液検査、口臭測定、むし歯菌チェック、口腔内カメラ観察
などもあります。
子ども達も楽しめるイベントも盛りだくさんです。
紙芝居劇 、着ぐるみ劇、ヒーローショー、ブラッシング指導、フッ化物塗布、 クイズラリーなどなどです。
歯磨きグッズ配布をおこなうイベントもありますので、ぜひ参加してみて下さい。
「いい歯の日」と言えば「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」!
いい歯の日には、さまざまな企画が行われるなかで最も全国的なものといえば「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」でしょうか。
著名人部門では、歯が印象的な笑顔の輝く男女の有名人が選出され、2021年は俳優の間宮翔太朗さん、黒谷友香さんが受賞されました。
選出方法は男性と女性それぞれ一人ずつを歯科医師会員による投票により決まります。
初代受賞者は1993年の伊達公子さんと布施博さんです。
その時々の時代を代表する方が選ばれる傾向にあります。
「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」には2つの部門があり、笑顔のステキな著名人を選ぶ部門と、一般の方を対象に「とびきりの笑顔」の写真を募集する「スマイルフォトコンテスト」部門です。
いい歯の日に授賞式が開かれ、受賞者には豪華な賞品が贈呈されるようですよ!
そもそも「いい歯」ってどんな歯?
皆さんはどんな歯を「いい歯」だと感じますか?
白い歯、むし歯のない歯、歯並びのよい歯など、「いい歯」のイメージは人それぞれですよね。
8020運動での「いい歯」とは「しっかり噛むことができる歯」を指します。
しっかりと噛めるということは、いきいきと生活していく上でとても重要になってくるんですよ。

「ヒミコの歯がいーぜ」って知ってる?
よく噛むことができるとどんな良い効果があるのか、覚えやすいように考えられた食育標語があります。それが「ヒミコの歯がいーぜ」です。
よく噛むことの8大効果について、標語に沿って簡単にご説明いたしましょう。

ひ:肥満の予防
早食いは肥満のもと、とはよく言いますが、ゆっくりよく噛むことで食事への満足感を得られやすく、食べ過ぎを防ぐことができます。

み:味覚の発達を促す
よく噛むことにより唾液がたくさんでてくると、唾液によってお口全体に味が拡がり、よりはっきりと味わえるようになります。

こ:言葉をはっきり発音できる
よく噛み、口の周りの筋肉をたくさん使うことで、顔の筋肉は鍛えられます。表情が豊かになったり、発音がキレイになったりします。

の:脳の発達を促す
よく噛むことで、脳の血流が良くなり活性化されます。
記憶力アップや集中力アップにつながります。

は:歯の病気を予防
唾液は、よく噛めば噛むほど多くでてきます。唾液には、歯周病菌やむし歯菌の繁殖を抑える作用など、歯の病気予防に重要な作用があります。

が:ガンの予防
唾液に含まれるペルオキシターゼという酵素には、食物内の発がん性物質を弱める働きがあります。

い:胃腸を整える
食べ物をよく噛み砕くと、胃や腸で消化されやすくなります。

ぜ:全力投球できる!
噛む、という行為は運動能力や体の様々な機能の発達にも影響するといわれています。しっかり食いしばることで、力を発揮しやすくなります。

このように、しっかり噛むことには本当にたくさんのメリットがあります。
入れ歯やインプラントなど、失った歯を補う技術はどんどん進歩しているのは事実です。
けれど、今のところ天然の歯と同じように機能するようなものは現れていません。
天然の歯に勝るものはないのが現実です。なるべく自分の歯は大切にしていきたいものですね。
歯を失う原因第1位はむし歯じゃない!?
むし歯で歯を失う、というのはなんとなくイメージしやすいですよね。
なにより痛むことが多いので、むし歯になったら治さなきゃ、と思う方が多いでしょう。
しかし実際に調べてみると、むし歯よりも歯周病で歯を失う人が多いことがわかりました。
原因は、痛みもなく進行する病気だからだと考えられています。
恐ろしいことに、「気付いた頃にはもう残せなくて…」という方も多くいらっしゃるようですよ!
8020運動はとても順調!
8020運動を開始した平成元年には、8020達成者は10人に1人もいないような状態でした。
その後、達成者は増え、平成28年にはなんと2人に1人が達成できるほどになりました。
これは、予防歯科というものが比較的定着してきた、ということですので、とても素晴らしいことなんですよ!
これから要注意なのは若い世代!
高齢者のお口の健康が進む一方で、若い人のお口の健康状態はあまり変化がありません。
歯周病は20~30代でここ数年どんどん増加しています。
若い世代の歯科健診が定着していないことや、柔らかい食事が増え噛む力が弱まってきていることが原因と考えられています。

「いい歯の日」からお口に興味を持って…!
歯周病は知らない間に進行してしまうので、今はなんともなくてもジワジワ蝕みはじめているかもしれません!
是非この機会に、ご自分のお口の中に少しでも関心を持ってみてください。
健康だ!とは言えない…と思うなら、1度健診を受けてみることをおすすめします!
日本は長寿の国ですから、健康寿命をできるだけ延ばして、いきいきとした生活をおくりたいですね!
全国的に歯科保健条例制定が進んでいます。
都道府県によって名称はまちまちですが条例を制定して11月8日も盛り上げようとする活動が進んでいます。
主な名称は「歯と口腔の健康づくり推進条例」「歯・口腔の健康づくり8020推進条例」などです。
名称はマチマチですが大抵は歯、口、口腔、8020の組み合わせによって決まっています。

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