空想というカギが、特許ハブラシというドアを開く。今宵、コーヌス・クローネ博士と共に、あなたは別世界へと旅立つのです。

【実用新案出願】2007-5766
【出願日】2007年6月28日
【課題】
幼児の歯磨きに対する怠け心や抵抗感をなくしながら、家族のコミュニケーションツールとしての役割も有する歯ブラシを提供する。
【解決手段】
2本の歯ブラシの柄の一端を伸縮性のあるコードで連結させ、二人一緒にこの歯ブラシを使用することによって、相手と繋がっているという安心感を持ちつつ、玩具感覚で幼児自らが歯ブラシに手を伸ばそうとすることで、歯磨きを楽しみながら習慣づけていくことが可能になる。そして家庭円満標語や身近な英語が記載されているプレートを取り付け可能とすることで、相手との絆がより深まり、歯磨きの時間を有効利用できることを特徴とする。
大工さんの秘密技、父の絆
小さな町の端に石井与太郎という名の大工さんが住んでいました。
彼の腕前は誰もが認めるもので、特に大きなノコギリを使って木材を切ったその姿は満点でした。
ある春の日、与太郎の息子、定吉は父の仕事を見つめていました。
父が大きなノコギリで木を切る様子に、定吉の目はキラキラと輝いていました。
「木を切るのって楽しいの?」と、純粋な好奇心で定吉は父に聞いてみました。

「そうだよ、定吉。力を合わせて大きな木を切るのは、一人では難しいけど、二人ならできるんだよ」そう言って、与太郎は定吉にノコギリを持たせ、二人で一緒に木を切る体験をさせていただきました。
小さな定吉でも、父と力を合わせることで、大きな木を切ることができたのです。
親子で歯磨きを共有するヒラメキ
しかし、その日の夜、定吉はいつものように歯磨きを拒否してしまいました。
定吉のこの行動に、与太郎は悩んでいました。与太郎は優れたアイデアを思いつきました。
それは、定吉が昼間に経験した大きなノコギリで木を切る体験を彷彿とさせるような、親子で力を合わせて歯磨きをするというものでした。
そこで、与太郎は二本の歯ブラシの柄を伸縮性のあるコードでつなぎました。
「定吉、お父さんと一緒に大ノコギリで木を切ったように、この歯ブラシで一緒に歯を磨いてみよう」と与太郎が提案しました。
始めは戸惑っていた定吉も、父と一緒に歯ブラシを動かすという新たな体験に、やがて楽しいもととなりました。
そして、さらに与太郎は歯ブラシに「一緒に頑張ろう」という家庭円満標語を彫り込みました。
それは、父が息子に対する温かなメッセージであり、その言葉は定吉の心に深く響きました。
そして定吉は、前は嫌だった歯磨きが楽しくなり、一人で歯磨きをするのではなく、父と一緒に歯磨きをすることを心待ちにするようになりました。

笑顔の家族時間
この与太郎の思いは、町中の間で話題になり、同じように親子で一緒に歯磨きを楽しむ家庭が増えました。
これは、家庭内のコミュニケーションツールとしての歯ブラシの新たな可能性を広げ、幼児の歯磨きに対する抵抗感を減らす一助となりました。
そして、それは今日に至るまで語り継ぎがれ、家族の絆素晴らしい習慣となりました。
そして、その素晴らしい発明がいかに幼児の歯磨きに対する抵抗感を減らし、楽しい時間に変えることができるか、この町の人々はよく知っていました。
だから今でも、この町の子供たちはみんな、歯磨きが大好きなのです。