【Android無料アプリ】タバコ累積カウンター(禁煙支援)

最終更新: 2022年5月25日

タバコの有害作用について。加熱式タバコは大丈夫?どんな病気にかかりやすい?

タバコの害について多くのことが知られるようになり、禁煙を考える人も増えてきています。

また紙巻きタバコより加熱式タバコに変えた方が健康に良いのかという質問も多く聞くようになりました。

今回は喫煙が体にどのように有害作用をおよぼすのか、加熱式タバコは安全なのかについて解説していきます。

タバコの煙のなかの有害物質

タバコに火をつけて発生する煙の中には様々な有害物質が含まれています。

その中で特に知られている3つの有害物質について解説していきます。

一つ目はニコチンです。

タバコの成分として知らない人はいないこの物質は、タバコがやめられなくなる原因となる物質です。

脳の中にニコチンの受容体があり、ニコチンがこの受容体に結合するとドーパミンが分泌されます。

それにより快感が生じ、依存が形成されるのです。

ニコチンの作用は依存だけではありません。

体に対して引き起こす作用として重要なのが血管収縮作用です。

血管が収縮すると臓器への血流が悪くなったり、血圧が上がるなどの変化が起きます。

それにより心筋梗塞や動脈硬化のリスクも上昇します。

次にタールです。

タバコの煙には不完全燃焼によって発生する燃焼副生成物が多く含まれていて、そこから一酸化炭素や気体成分を除いた粒子状物質のことをタールといいます。

このタールには多くの有害物質が含まれ、発がん性があることがわかっています。

またタバコを吸っていて黒くなった肺を写真などで見たことがある方もいらっしゃると思いますが、肺が黒くなる原因となる物質でもあります。

タールはタバコを吸えば吸うほど肺に沈着していき、肺の機能を損なうのです。

3つ目は一酸化炭素です。

一酸化炭素は酸素と出会うと、結合して二酸化炭素になります。

この一酸化炭素が多量に体内に入ると体内の酸素を奪ってしまい、酸素が欠乏した状態になります。

これによって息切れや、運動能力の低下、呼吸困難などが引き起こされます。

また長期的な影響としては動脈硬化や心血管疾患のリスクの上昇といったものがあります。

タバコによりかかりやすくなる疾患

タバコの煙を吸入すると口から喉を通り、多くの煙は気道に入り肺に到達します。一部は食道に入ります。

タバコの煙には多数の発がん性物質が含まれるので、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がんといった様々ながんのリスクが上昇します。

肺の中に有害物質が入ることにより、気道で炎症が起こり、喘息や慢性気管支炎といった疾患を誘発します。

また有害物質により肺の構造が破壊されると肺気腫を引き起こし、長期間の喫煙では肺の構造が大きく破壊されてしまい肺の機能が大きく損なわれるCOPD

(慢性閉塞性肺疾患)を高い確率で発症します。

ニコチンによる血管収縮や高血圧によって動脈硬化が引き起こされると狭心症や心筋梗塞のリスクになりますし、胃の血流が低下すると胃潰瘍が引き起こされます。

歯の周りの血流が落ちることで歯周病のリスクにもなります。

このように喫煙は肺だけではなく全身の様々な臓器に大きな影響を与えるのです。

これらの影響ができるだけ現れていないタイミングに禁煙することは非常に重要です。

また長期間喫煙している人でも禁煙の効果が現れることがわかっていますので、禁煙に遅すぎるということはありません。

喫煙中の方もぜひ禁煙を検討しましょう。

タバコと歯周病(歯槽膿漏・シソーノーロー)

タバコと歯肉(歯ぐき)の病気(歯周病)には深い関係があります。

タバコを吸っている人は、どうしても歯周病の発見が遅れます。

それはニコチンの影響で血管が収縮するため、歯肉の腫れや歯みがきの時に出血が少なくなります。

自覚症状がでないために発見が遅れるわけです。

細菌に対する抵抗力も少なくなり、歯周病が進行しやすくなります。

たばこのヤニがつくことで、細菌のかたまりである歯垢(しこう・プラーク)

が付きやすくなります。

ネバネバしているため、歯周病だけではなく虫歯の原因にもなります。

また歯石になってしまうと、歯磨きだけでは汚れはとれません。

歯科医院を受診してのスケーリング(歯の掃除)をお勧めします。

だ液のが出にくくなるというのも、虫歯・歯周病になる原因です。

加熱式タバコは大丈夫なのか?

喫煙歴のある患者さんの中には、紙巻きタバコから健康のために加熱式タバコに変えたというかたや、加熱式タバコの有害性について知りたいという方もいらっしゃいます。

加熱式タバコは燃やして煙を出すのではなく加熱によりエアロゾル(空気中に漂うようなとても細かい粒子や水蒸気)を発生させるタバコです。

確かに加熱式タバコは燃焼に伴う有害物質は紙巻きタバコよりやや少ないことは考えられます。

しかしそれでも多量の有害物質を含んでいることは間違いありません。

ニコチンは通常のタバコと変わらず含んでいますし、揮発性のホルムアルデヒドなど多くの有害物質が含まれています。

また加熱によりエアロゾルを発生させる際に成分が分解され発がん性の物質を生じる可能性も指摘されています。

まだ加熱式タバコが出てきてから日が浅いため、紙巻きタバコほどその有害性は科学的にはっきりしていないのが現状です。

しかし、それは加熱式タバコが安全ということでは決してありません。

体に有害であることは間違い無く、どのように体に影響するかはっきりわかっていない部分が多いということなので、予期せぬ害があるかもしれません。

以上のような観点から加熱式タバコが紙巻き式タバコより安全と言い切ることはできず、どちらのタバコも吸わない方が良いと考えられています。

タバコについての「まとめ」

今回はタバコの有害作用について解説しました。

タバコには様々な物質が含まれていて肺以外にも多くの臓器に影響を及ぼします。

加熱式タバコが安全という保証は全くなく、やはりタバコの害を避ける最も有効な手段は禁煙であることは今も昔も変わりません。

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このアプリは、タバコに関した6項目を入力し、19項目を分析します。

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ーーーーーーー入力項目ーーーーーーー

◆タバコひと箱の値段(20本入り)

◆1日の喫煙本数

◆タールの量(箱に記載)

◆喫煙開始時期

◆タバコをやめる予定時期

◆性別

ーーーーーーー分析項目ーーーーーーー

▲累積喫煙本数 

▲累積購買金額

▲累積喫煙時間

▲支払った税金

▲体に入ったタールの量

▲縮んだ寿命

▲あなたが禁煙を考えている確率

▲あなたが異性から魅力的でないと思われている確率(%)

▲あなたの子どもがタバコを吸うリスク(配偶者が吸わない場合)

▲あなたの子どもがタバコを吸うリスク(配偶者も吸う場合)

▲あなたの肺がん発症リスク

▲家族の肺がん発症リスク

▲あなたの脳卒中発症リスク

▲家族の脳卒中発症リスク

▲認知症になるリスク

▲歯を失うリスク

▲歯ぐきが黒くなるリスク

▲禁煙に成功する確率(自分で挑戦)

▲禁煙に成功する確率(医者に相談)

ーーーーーーー計算根拠一覧ーーーーーーー

★支払った税金

 財務省ホームページ「たばこ税等に関する資料」

★縮んだ寿命

 厚生労働省ホームページ「喫煙による余命の短縮」

★あなたが禁煙を考えている確率

 国立がん研究センターホームページ「たばことがん もっと詳しく」

★あなたが異性から魅力的でないと思われている確率

 マッチアラーム会員インターネットログイン式アンケート(2014)

★あなたの子どもがタバコを吸うリスク(配偶者が吸わない場合)

 2011年度日本肺癌学会 禁煙推進委員会

★あなたの子どもがタバコを吸うリスク(配偶者も吸う場合)

 2011年度日本肺癌学会 禁煙推進委員会

★あなたの肺がん発症リスク

 2011年度日本肺癌学会 禁煙推進委員会

★家族の肺がん発症リスク

 日本禁煙学会(2010:72)

★あなたの脳卒中発症リスク

 2011年度日本肺癌学会 禁煙推進委員会

★家族の脳卒中発症リスク

 日本禁煙学会(2010:72)

★認知症になるリスク

 2011年度日本肺癌学会 禁煙推進委員会

★歯を失うリスク

 日本歯科医師会ホームページ「テーマパーク8020」禁煙がもたらすもの

★歯ぐきが黒くなるリスク

 2011年度日本肺癌学会 禁煙推進委員会

★禁煙に成功する確率(自分で挑戦)

 日本医師会ホームページ「禁煙推進Webサイト」

★禁煙に成功する確率(医者に相談)

 日本医師会ホームページ「禁煙推進Webサイト」

ーーーーーーー注意ーーーーーーー

分析の数字は統計に基づくものです。

あくまでも参考程度に留めてください。