最終更新: 2022年5月24日
誰しも一度は「それって何のことなの?」と気になったことがあるのではないでしょうか?
実は私もその一人で、当時は何を言っているか分からないけど、健診の結果が良ければいっか!としか考えていませんでした。
しかし、その専門用語を知っていると、より一層自分のお口の状態を知ることができます。
今後注意が必要なことも分かりますので、今回は「学校歯科健診で使われる記号」についてお伝えしていきます。
現在生えている乳歯、永久歯。
健全な歯。虫歯ではなく、また治療した事がない歯。
明らかな虫歯ではないが経過観察が必要な歯。
着色、白濁・白斑(チョークのような光沢のない白色)などがみられ、生活習慣等に問題がある場合、そのまま放置すると虫歯になるおそれがある歯。
本人、学校、歯科医師などによる虫歯にならないように経過観察が重要である。
歯の磨き方や、生活習慣の見直しが今後のカギとなります。
虫歯のこと。治療を勧告しても未受診の場合、治療をしていない歯と言う意味で未処置歯とも表現される。
治療をしたが、再び虫歯になることを2次カリエスという。
昔は虫歯の進行によってC1(シーイチ)、C2(シーニ)、C3(シーサン)と分けていたが現在はその分類は廃止された。
根っこだけになった歯。最悪、抜歯になる場合もあります。
C1、C2、C3の分類はなくなりましたが、このC4はCと区別されます。
虫歯の治療が完了した歯。
せっかく治療しても、再び虫歯になることもある。
抜け落ち失った歯。生まれつき歯がない場合も含む。
矯正治療などのため、便宜的に抜歯をした場合「▲」と表現する場合もある。
残すか否かを慎重に判断する必要のある乳歯
=そろそろ抜いた方がいいと思われる乳歯のことです。
主に永久歯が生えてくる時期に診断されます。
状態としては、永久歯の歯並びに影響を与えそうな乳歯や、下からすでに永久歯が生えている場合です。
レントゲン撮影をして、抜歯した方が良いか最終判断をする場合が多いです。
予防処置がされている歯。健全歯として扱う。
歯の溝に薬を流し込み、虫歯になりにくくする治療。
虫歯の進行止めの薬を塗った歯。
厳密に発声すると「シーマルサ」という。
〈歯肉の状態について〉
歯肉と呼ばれる、いわゆる歯茎の部分に炎症がないか、つまり歯肉炎や歯周炎がないかをみます。
歯肉に炎症のない状態
歯肉に軽度の炎症が認められるが、歯石沈着は認められず定期的な観察が必要な者。
注意深いブラッシングを行うことによって、炎症がなくなるような歯肉の状態のことをいう。
今後歯肉炎や歯周炎につながる危険性があります。
そのため、しっかりと歯と歯肉の間の歯垢を、落とすようにしなければいけません。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスを使用するなど、歯の隙間といった歯垢がたまりやすい場所のケアも欠かさないようにしましょう。
また、炎症が起きにくい体づくりも重要です。
ストレスをためたり、睡眠不足になったりすると体全体の炎症が起きやすくなりますので、そうならないような生活習慣を心がけると良いです。
歯科医師による診断が必要な歯周疾患の認められる者。
明らかな歯周炎の者やその疑いのある者
歯石があって、歯肉に炎症症状(発赤・腫脹・出血等)が認められる者。
歯肉肥大症(歯肉増殖症)が疑われる者…歯肉がもこもことしている状態
歯の汚れ(プラーク)が固まって石になった状態。
この状態は歯ブラシでは落とせないため、専門的な治療が必要になります。
顎関節、歯列、咬合、歯垢、歯周ポケット、歯の動揺などが診査される場合もあります。
使い方は簡単です。学校歯科健診・成人歯科検診・妊婦歯科検診などでもらった歯科検診結果(治療勧告書)の記号をもとに、自分の口の中を色分けします。
そすることにより、自分の口の中を改めて自覚することが出来ます。
(1)記号ボタンを選択します。
(2)該当する部位をタップすると色が塗れます。
▼他の部位も連続タップで同じ色が塗れます。
▼同部位を2回タップで色の削除ができます。
▼適応外の部位には色が着きません。
(3)画像保存ができます。
(4)歯科検診の記号の用語解説もついています。
(5)「左右反転モード」にて鏡に写った状態で歯科健診結果を確認できます。
左右反転モードとは、自分に対して左右が反対になる歯科健診結果を鏡に写ったように左右を一致させる機能です。