【Youtube動画Followup】「残根」(歯科用語解説)

最終更新: 2022年5月22日

Youtube動画をより詳しく解説・説明しフォローアップします。

(Youtube動画より)

歯が根っこだけになったからと言って、あきらめてはだめじゃ。

根っこを利用して、また咬めるようにできる場合もあるんじゃよ。

もちろん虫歯や根っこだけにしない事が一番大事なんじゃな。

気になっている歯があれば、歯医者さんに相談してみてはどうじゃ

残根状態になっても諦めないで!

皆さんが普段歯ブラシで磨いている、歯の白く見えている部分は歯の頭=歯冠といいます。

歯の根っこは、歯槽骨という骨に支えられており、健康な状態だと見えません。

歯冠がなくなり、根っこだけになってしまう状態を残根といいますが、そうなってしまうほとんどの原因は「虫歯」です。

虫歯菌によって歯が溶かされ、それが進行していくと歯冠が崩壊し、根っこだけになってしまい、大抵の場合神経も死んでしまっていることが多いです。

残根の治療方法とは?

① 新しく歯を作る

残根状態となってしまった歯でも、健康な状態であれば、その残根を土台として、新しい歯を立てる治療が可能なことがあります

② 抜歯

以下のような場合には、残念ですが今後のリスクも考えて抜歯をするのが最善です。

かかりつけの歯医者さんに相談してみましょう。

・残根が割れている

・虫歯が根まで進行している

・歯周病が進行して、残根周囲の歯を支えている骨が溶け、残根がグラグラしている

・残根の先に膿がたまっている

・残根周囲の歯肉が炎症を起こしている

③ 入れ歯の維持に利用する

残根にフタをして、入れ歯をその上に装着することで、入れ歯が沈みこむ動きのみを抑えます。

このフタの部分を磁石にして、入れ歯にも磁石を装着することで、入れ歯の沈み込みやずれを抑えます。

④ そのまま保存する

身体の状態や、飲んでいるお薬の種類によっては、治療ができない、またはしない方が良いこともあるため、そのまま保存することもあります。

残根を放置することのデメリットは?

残根は粗造になっていることが多く、食べかすがつきやすく、細菌増殖の温床となりやすいです。

そのため、虫歯や歯周病の進行を助長させるリスクがあります。

また残根が尖っていたりすると、舌や粘膜を傷つける恐れがあります。

残根になってしまったからと諦めず、今すぐ歯医者さんへ行きましょう!

今ならまだ歯を新しく作れるかもしれません!!